トラウマ

2001年12月29日
知らなかったよ。

心の傷の深さに気付かなかった。

せっかく、蓋をしてたのにさ。

びっくりした。

朝、TVを見てました。
全部を見ていたわけじゃないから、
番組の内容まではよくわからないんですけど、
なんか、町に住む野良猫の生活を追った番組で、
現実の厳しさや、その他いろいろやっていたわけです。

ネコは好きなので、なんとなくその番組を眺めていたんですけど、
なんか、追っていたネコの生んだ子猫が死んじゃったシーンがあって、
商店街のおばさんが、その子猫の亡骸をタオルにくるんで、
持ってくるシーンのところで、それは起きました…

そのときの精神状態はまったく普通。
朝、起きぬけだったので、どちらかというとまったり。

それが…

その子猫..白い子猫だったんですけど、
その子猫の亡骸がTVでアップで映ったのが
自分の視界に入ったその瞬間…

「!」
 
 
 
倒れました(汗
自分でも、あまりに突然のことで、
全くの理解不能状態だったんですけど、
 
そして、嗚咽と涙と鼻水がここ数年体験したことのないくらい、
激しく出てしまって、すごく苦しくなってしまったんです。

「へ?なにが起こってるの?」

なんて、あまりの自分の身体の反応に、
正直笑っちゃうくらいびっくりしつつも、
身体は、嗚咽と涙と鼻水を止めてはくれず、
おさまるまでに、結構な時間がかかってしまいました…

後で…というか、まぁ…すぐわかったんですけど、
忘れてるようで、かーなり引きずってたんですよね。きっと。

だいぶ前の日記も書いたんですけど、
今年の春前に、ウチで一緒に暮らしてきたネコが、
死んでしまったんです。
そのネコは、自分よりも長生きで、
小さな頃から一緒で、
21年とちょっと間、一緒にいたわけで、
自分にとっては、お姉さんみたいなもの..でした。

それが、覚悟していたとはいえ、
ある日突然に、ふっと目の前からいなくなってしまいました。
自分だけ、そのネコの最後の姿をみることもなく、
自分には、未だにネコが家の中にいるような錯覚さえ
覚えてしまうほどだったんです。

家族の中で、自分たった1人。

大切な家族との別れを知らないまま、
現実と向き合うことのないまま、
悲しみに直面することのないまま、

悲しい…とか、寂しい…っていう感情が、
あんまりないって…実感が無いって、
ずーっと前の、このDiary Noteを使う前の日記に
書いたんですけれど、

それは、本当は悲しすぎて、
自分の意識が外に出る前に、
その一番痛い部分に蓋をしてしまったんですよね、きっと。
自分でも不思議なくらいに、冷静だったのは、
自分の気持ちに気付かなかったんだと、
今更ながらに気付いてしまいました(汗

だから、ふとしたTVの1シーンで、
パンドラの箱が勢いよく開いちゃって、
ぎゅうぎゅうに詰め込んでいた感情が、
自分でも制御できないくらい、
大量い出てきてしまったんでしょうね。

ほ〜んとにビックリでした。

小さな頃に、あまりにも衝撃的なものを見てしまって、
それから大きくなったときに、似たようなものを見ると、
思いっきり吐き気とかを押さえられなくなっちゃったりっていう、
そういう症例を何度か見たり聞いたりしたことが
ありますけど、なんか身をもって知ったな〜って感じです。

ネコの亡骸なんて、そうそう滅多に見るものでは無いので、
多分、大丈夫だとは思いますけど、
う〜ん…

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